鏡味家の芸
曲芸九番・茶番芝居二番・末広一万燈・悪魔除獅子の舞
(今では行われていないものもあります)
「太神楽十三番」
(一) 曲撥(きょくばち)=太鼓撥の曲取りで、3本、4本、5本と差別があり、四十八手の取り分けという。
(二) 曲鞠(きょくまり)=太神楽の表芸で鞠の曲取りだが、三つと七つまでの取り分けがある。
(三) 傘の曲=傘の上に茶碗や曲物、または鞠などを乗せて色々に廻す芸。
(四) 長撥の曲=普通の撥と長い撥との取り分けで神楽師方」では秘伝のものだという。
(五) 羽子板相生の曲=羽子板二枚と鞠の曲。
(六) 花籠鞠の曲=籠と鞠の使い分けで、俗にいう「どんつく」
(七) 相生茶碗=茶碗二つと鞠の取り分け。
(八) 五階茶碗の曲撥=茶碗を長撥の上へ左右に積み上げる。
(九) 水雲井の曲撥=長撥の先に茶碗を乗せて、その中から水を八方に散らし、終わりに紙吹雪を出す「水の曲」。
(十) 天細女の舞=お多福の面をかぶり、相手と絡んでおかしみいっぱいの振りを演じ、仲間内ではこれを岩戸開きの故事を演ずるのだと言い伝えている。
(十一) 鹿島の舞=これも天細女と同じく、鹿島の事触れになぞらえたもので、白丁を着た道化師が親方を祈祷した後、「粟の餅じゃ、こう搗きな・・・」と、餅つきの真似をする。
(十二) 末広一万燈の建物=作り物で、頂上に閑古鳥のある万燈で、太神楽では最後の技芸となっており、その飾り付けは見事なもので、丈を一丈五尺として、これを四段に継ぎ分ける。この万燈は熱田神社のお祓いとみなして、家内安全、祈祷の神事といい習わしがあるので太神楽を呼ぶ家はどこでも万燈を所望した。だから、他の曲芸を省いてでも、この末広一万燈だけは、ぜひやらなくてはならぬ事になっている。が、現在東京でこれを演じる太神楽はいない。
(十三) 悪魔除獅子の舞=もともと太神楽は獅子舞が本業で、曲芸や茶番芝居はそこから派生したものである。









